AGAの最新の治療に成長因子HGF

AGAは、男性型脱毛症の事で、AndrogenticAlopeciaの略です。早い人で10代、20代から始まり、30~40代の人が最も多いようです。だんだんと額の方から後退して、薄くなっていき、生え際や頭頂部分が薄くなるのが特徴です。原因は、遺伝と男性ホルモン(テストステロン)が大きく影響しています。男性ホルモンが関わっているため、思春期以降の男性が発症します。また、ストレス、食生活、生活習慣、加齢などの要因も加わります。AGAは、進行性の脱毛症のため、1度進行すると、きちんと治療をしないと、すぐに進行してしまいます。しかし、きちんと専門の病院で治療を行えば、進行遅延させる事が出来ます。

 今までの一般的な治療は、フィナステリドの処方と、その人に合わせて外用薬やメンタルケア、食生活や生活習慣の改善などの指導でしたが、ここ最近、髪の毛の成長に必要な発毛成長因子グロースファクターを頭皮に直接注入する治療法が行われるようになりました。

メソセラピーとは、栄養や薬剤を特殊な注射器を使って注入する施術のことを言い、<中略>薬剤や配合している亜鉛やビタミンなどの量や種類が異なるだけで、似たようなものです。
メソセラピーには毛髪に良いとされる亜鉛やビタミンなどの栄養の他に、毛髪に関する成長因子を注入します。成長因子とは、ざっくり言うと細胞分裂を促すたんぱく質のことです。

AGA治療薬を徹底調査ナビ AGA(男性型脱毛症)は治療すれば治るのか「育毛メソセラピーについて」より一部中略

 その発毛成長因子がHGFです。もともと肝臓の細胞を増やす因子として、日本で発見されました。最初は、病の治療薬として研究されていましたが、血管を新しく増やす効果が発見され、血流が悪くなっている虚血性疾患の治療薬として、糖尿病で末梢血管疾患の人や、心臓の冠動脈の血流が悪くなっている人などの血管疾患の方やリンパ浮腫の治薬としても使われるようになりました。

 通常、毛の生えるメカニズムは、毛母細胞に対して新しい髪を作るよう成長を促す因子が、指示を出しているのですが、この機能が長い間低下してしまって、指示が出ていないため、薄毛、抜け毛になってしまうという仕組みがわかっています。せっかく血流改善や頭皮の環境を整えても、この指示がなければ発毛しません。このような医学的な研究により、新しい治療として、HGFを直接、頭皮に注入して、発毛促進をはかるのです。
細い針を使用しているため、痛みもなく、施術も10~15分程度で終わるため、患者さんの負担もありません。
かなりの効果をあげているため、今、注目の治療です。

 男性の脱毛症のすべてが、AGAというわけではありませんが、このように薄毛、抜け毛のメカニズムも解明させて、治療も進んできていますので、薄毛、抜け毛にお悩みの方は、一人で悩まずに、1度、専門の病院を受診して相談してみましょう。きっと、それぞれ合った治療方法が見つかると思います。

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